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Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方を解説|メリットや知っておくべき基礎知識も紹介

  1. マージントレードは難しい?
  2. バイナンスでマージントレードするとメリットがあるの?

Binance(バイナンス)は様々なトレードに対応しており、その中でもマージントレード(証拠金取引)では市場の値動きに合わせて取引すれば利益を獲得できる便利な機能です。

しかし、初めての場合は上記のように懸念して手が出せなかったり、メリットを見出せなかったりするかもしれません。

そこで、この記事ではバイナンスのマージントレードについて、特徴やメリット、実際のやり方・手順を徹底解説します。最後まで読めば、スムーズにマージントレードを始められるのでぜひ読んでみてください。

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マージントレードとは|先物取引との違い

まず、基礎知識を固めるために、バイナンスにおけるマージントレードの種類を解説します。マージンは「証拠金」を意味しているので証拠金取引のことです。

マージントレードには「クロスマージン」と「分離マージン」があります。違いを比較しながら解説するのでここで理解を深めておきましょう。

ちなみに、先物取引は、将来の期日にあらかじめ決められた価格で決済する取引です。証拠金取引の一種ですが「期日」が定められているかどうかがマージントレードとの違いです。

  1. クロスマージン
  2. 分離マージン

クロスマージン

証拠金の資産クロスマージン口座にあるすべての通貨で共有
ロスカットのリスク証拠金が多いのでリスクは低い
ロスカット後クロスマージン口座の全額が清算
証拠金レベルクロスマージ口座の総資産価値と負債に応じて計算
レバレッジ3倍

クロスマージンでは、自分の口座にあるすべての通貨が証拠金としてクロス(共有)されます。例えば、BTCを売却した証拠金を使ってETHの購入が可能です。振替や新口座を作る必要はありません。

クロスマージン口座の全資産が証拠金となるので、長期トレードに適しています。バイナンスのクロスマージンでは、レバレッジ倍率が3倍に統一されているので、リスクを低く抑えてトレードしやすいでしょう。ただし、通貨を共有しているため、一つの通貨で損失が出た場合は他の通貨も失う可能性が高いです。

不利なポジションを持っている場合は早めに損切りして、口座の資産を守らないといけません。

分離マージン

証拠金の資産通貨ごとに分離マージン口座で分けている
ロスカットのリスク証拠金が少額なのでリスクは高い
ロスカット後分離された通貨ごとに清算される
証拠金レベル分離された資産と負債に基づいて計算
レバレッジ3倍~10倍

分離マージンは、一つの通貨ごとに証拠金を分離しています。クロスマージンのように証拠金を共有できないので「BTCを売却した証拠金でETHを買う」といった行為は不可能です。通貨ごとに資産を振り替えないと移動もできません。

分離の良いところは、証拠金を分離して資産を分けることで、個々の通貨を守る仕組みです。レバレッジに関しては、通貨によりますが3倍~10倍となっています。資産を分離した分、高いレバレッジでのトレードが可能です。

通貨ごとの証拠金維持が優先され、値動きによっては早めに損切りが必要なので短期トレードに適しています。

Binance(バイナンス)でマージントレードを行うメリット

バイナンスでマージントレードを行うメリットをいくつかピックアップしましょう。日本人が使いやすいのはもちろんですが、機能面やセキュリティ面でも優れているのでバイナンスを選ぶべきだとわかります。

  1. 600超のトレードペアに対応
  2. 安い取引手数料
  3. 過度な取引の抑制・保護
  4. 信頼できるセキュリティ

上記のように、まず世界最大級のバイナンスだからこそ提供できる600を超えるトレードペアがあります。バイナンスのネットワークを使用するため手数料が格安であることもメリットです。

さらに、クーリングオフ機能が搭載されているので、一時的にマージントレードを停止し、ユーザーの過度な取引を抑制できます。利用者が資産を失う機会を減らして保護する仕組みです。

大手バイナンスの高いセキュリティによりユーザー資産が守られ、信頼性も高いためマージントレードはバイナンスがおすすめです。

マージントレードの知っておくべき基礎知識

バイナンスでマージントレードを始める前に、知っておくべき基礎知識を紹介します。取引モードや注文方法はいくつかあるので最低限の種類は知っておくべきです。

感覚だけで操作できる取引ではないので、スムーズに注文できるように用語を覚えておきましょう。

  1. 借入・返済の種類
  2. 注文の種類

借入・返済の種類

借入・返済の種類解説
通常取引所の取引ルールと同様
借入(自動)取引中に資金の借入と使用が同時に可能となる
必要な金額だけ借入して、発注が成功すれば利子が発生
返済(自動)取引終了後にすぐ返済できる
自動的にマージンアカウントの債務返済に充てられる

マージントレードには、上記のように「通常」「借入」「返済」を選んで発注できます。「通常」は取引所のように価格を選んで取引する方法です。

借入モードと返済モードは自動です。取引中に必要な金額だけ借入可能となっており、借入した瞬間から利子が発生します。

取引終了後は、返済モードで自動的にマージンアカウントの同じ通貨の債務返済のために使用される流れです。担保の振替をして、借入と返済を活用しながらマージントレードすれば、不利な状況でも資産が守られるでしょう。

注文の種類

注文の種類解説
指値価格を指定して注文する方法
成行取引板にある注文を取りに行く方法
ストップリミット指値価格とストップ価格を設定する指値注文
トレーリングストップ市場が有利な場合はポジションを追随し、不利な場合はポジションをクローズするために価格を設定する注文
OCO注文指値注文と逆指値注文を組み合わせた方法
片方が約定すればもう片方がキャンセルされる

注文の方法は一般的な株式市場と同じです。まずは指値・成行の注文を押さえておきましょう。指値は指定価格になるまで約定しないので、即座に約定するには成行で発注してみてください。

ストップリミットを活用すれば、最低限の利益が出る価格や、損失の許容範囲まで価格を設定できます。ストップリミットと非常に似ているトレーリングストップでは、市場が有利な状況であればポジションを追随してさらに利益を狙う方法です。

バイナンスのマージントレード画面では、上記すべての注文方法を簡単に切り替えできるので、まずは操作して慣れるのがおすすめです。

Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方|事前準備

バイナンスでマージントレードを始めるため、資金を準備しましょう。まだバイナンスの口座を持っていない方はアカウント登録から始めてください。

ここでは、バイナンスの口座開設からマージンウォレットへの入金までの手順を解説します。

  1. 1.Binance(バイナンス)の口座開設を行う
  2. 2.バイナンスへ仮想通貨を入金する
  3. 3.マージンウォレットへ送金する

1.Binance(バイナンス)の口座開設を行う

まずはバイナンスの公式サイトにアクセスしてください。右上の「Register」から登録に進みます。日本語に変更するには、右上の「English」を選択して「日本語」にしましょう。

アカウント登録にはメールアドレスや携帯電話番号が必要です。以下記事を参考にして口座開設してください。

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また、バイナンスでは本人確認しないと入出金やトレードができません。アカウント登録後に本人確認の画面が表示されるので手続きしましょう。運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を撮影して提出すればOKです。

バイナンスの本人確認については以下記事も目を通してくださいね。

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2.バイナンスへ仮想通貨を入金する

バイナンスの本人確認を完了後、さっそく仮想通貨を入金しましょう。入金方法は以下の手段があります。

  1. 他の取引所・ウォレットからバイナンスへ仮想通貨を送金する
  2. クレジットカードで仮想通貨を購入する
  3. P2P取引で仮想通貨を購入する
  4. 決済代行サービスを利用する

国内取引所やメタマスクなどのウォレットに仮想通貨があれば、そこからバイナンスへ入金できます。

バイナンスのウォレットから「フィアットと現物」を開いて、入金したい仮想通貨の「入金」をクリックします。入金用のアドレスが表示されるので、他の取引所・ウォレットから送金してください。

もしくは、クレジットカードやP2P取引で仮想通貨を購入できます。クレジットカードでの購入は以下記事をチェックしてください。P2P取引なら銀行振込やLINE Payで購入できるので、クレジットカードを持っていない方におすすめです。

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3.マージンウォレットへ送金する

バイナンスへ仮想通貨を入金すると「フィアットと現物」に反映します。そこから振替すれば「マージントレードウォレット」へ移動できます。

振替するには、フィアットと現物のページにある「振替」をクリックしてください。

  1. 振替元:フィアットと現物
  2. 振替先:クロスマージンまたは分離マージン
  3. コインを選択
  4. 金額を選択

マージントレードウォレットに移動する通貨と数量を選択して「確認」へ進みましょう。バイナンスのアカウント内での移動なので手数料や時間はかかりません。これでマージントレードする準備は整いました。

Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方|買いポジションを持つ

実際に、バイナンスでマージントレードを実行しましょう。まずはクロスマージン・分離マージンそれぞれで買いポジションを建てます。

本記事ではWebサイトの画像を引用して解説しますが、スマホアプリでも同様の操作で注文可能です。

  1. クロスマージンの場合
  2. 分離マージンの場合

クロスマージンの場合

まずはクロスマージンの買いポジションを持ちます。手順は以下の通りです。

  1. 購入する通貨でクロスマージンを選ぶ
  2. 借入の種類・注文方法を選ぶ

まずマージントレードしたいペアを選択します。右側のペア一覧で通貨を検索しましょう。「3×」とついているペアが対象です。それ以外は通常の現物取引のみとなります。

  1. 「現物」「クロス」「分離」からクロスを選択
  2. 「指値」「成行」「ストップリミット」などから注文方法を選択
  3. 「通常」「借入」「返済」から発注手段を選択
  4. 金額を入力して「マージン購入」

ペアを選択し実際に注文を出します。ここではAPT/USDTペアを例としましょう。

クロスと借入を選択して、レバレッジ倍率は利用可能な範囲で入力します。あとは「マージン購入APT」をクリックすれば完了です。これでAPTの買いポジションを保有できました。

分離マージンの場合

分離マージンの場合は、分離モードを選択して同様に注文します。手順は以下の通りです。

  1. 購入する通貨で分離モードを選ぶ
  2. 借入の種類・注文方法を選ぶ
  3. 購入する量を選ぶ
  1. 「現物」「クロス」「分離」から分離を選択
  2. 「指値」「成行」「ストップリミット」などから注文方法を選択
  3. 「通常」「借入」「返済」から発注手段を選択
  4. 金額を入力して「マージン購入」

分離マージンの場合も手順はほとんど同じです。取引方法で「分離」を選択するのを忘れないでください。分離なのでレバレッジ倍率もかなりアップします。

注文方法を選択し、数量を入力して購入しましょう。これで買いポジションを保有できます。

Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方|買いポジションを決済する

買いポジションを決済するには、ポジションを売却する必要があります。手順は以下の通りです。

  1. 購入した通貨とマージンを選ぶ
  2. 返済モードを選ぶ
  1. 売却したい通貨を選択
  2. クロスマージンで購入した場合は「クロス」を、分離マージンなら「分離」を選択
  3. 借入モードは、買った分をそのまま売るなら「返済」でOK
  4. 「売却」をクリック

買いポジションを決済するとき、そのまま売却するなら「返済」モードにしておきましょう。「通常」だと利息を手動返済するため手間が掛かります。「借入」すると売りポジションを持つことになるので注意してください。

あとは全量を決済すればポジションの決済は完了です。

Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方|売りポジションを持つ

マージントレードで売りポジションを持つと、価格が下落した際に通貨を返せば利益を得られます。下落相場が優位に立つ方法です。

方法としては何もない状態で売る「空売り」を行います。

  1. 購入する通貨でマージンを選ぶ
  2. 借り入れの種類を選ぶ
  1. 空売りしたい通貨を選択
  2. クロスまたは分離、そして注文方法を選択
  3. 借入モードは必ず「借入」にする
  4. 数量を入力して「証拠金売却」をクリック

売りポジションを持つには「借入」を選んで売却しましょう。通貨を借りて「売る」を実行します。これで売りポジションを保有できました。

Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方|売りポジションを決済する

売りポジションを決済して、空売りを買い戻しましょう。勘違いしやすい操作があるので画像を良く見比べて注文してください。

  1. 決済する通貨で売却を選ぶ
    ※買いも選べるので注意
  2. 借入の種類を変更する
    ※必ず「返済」を選ぶ
  1. 空売りしたマージンを選択
  2. クロスまたは分離、そして注文方法を選択
  3. 借入モードは必ず「返済」にする
  4. 数量を入力して「売却」をクリック

買戻しなので「買い」を行いそうですが、必ず「売却」で注文をかけます。買いだと買いポジションを建ててしまいます。

借入モードは「返済」にしてください。これで売りポジションの決済は完了です。

Binance(バイナンス)のマージントレードのやり方まとめ

本記事では、バイナンスでマージントレードを行う手順を徹底解説しました。マージントレードの特徴や注文の種類も解説したので、ポジションの持ち方が一通り理解できたと思います。

バイナンスは400種類近い仮想通貨が上場していて、トレードペアも600以上あり豊富です。様々なペアでマージントレードするなら最適の取引所といえます。

マージンウォレットに移動したり、クロスと分離で振替したりと資産の移動はありますが、慣れてしまえばすぐにできるでしょう。市場の値動きをみて、良いポジションを持ちながらマージントレードしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

2020年から仮想通貨の取引や関連記事の執筆を始めました。ライター歴は5年程度の在宅ワーカーです。複数の媒体で仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトの記事を執筆。毎月色々なコインを積立中。BNBホルダーでBunnyPark好き。クリプト外ではオンラインカジノとブックメーカーも好きです。スポーツベットしながら試合観戦しています。

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